CEOからコミュニティへの手紙:COVID-19の嵐をどのように乗り越えるか

投稿者

コロナのパンデミックが始まってから4ヶ月が経ちました(投稿時点)。

世界では多くのことが起こり、私たちの業界でも多くのことが起こっています。

今日は、3つのことについて書きたいと思います。弊社のメンバーの現状、業界とビジネスの状況、そしてCOVID-19の嵐を乗り切り、影響を受けた人々をサポートするために私たちが行っていることについてです。

ネット越しにクライアントの自宅に招待されて30分のミーティング、そしてビジネス推進のための新しいデータドリブンの取り組み幸運なことに、タブーラでCOVID-19に感染した人はわずかでした。ただ、感染してしまったメンバーには、回復を心よりお祈りするとともに、最大限のサポートをしました。

私たちはほぼ一夜にして、世界18か国、1,500人の従業員を在宅勤務環境に移行させました。この投稿を読んでいる多くのみなさまと同じように、膝の上で子供をあやしながら電話をかけ、家で全ての食事を作り、次から次へとビデオ会議に参加しました。かつてないほどに仕事と家庭を融合させ、会議のために初めてクライアントの自宅にネット経由で招待されることを経験しました。

私たちは柔軟なワークライフバランスを実現し、新しいチームルーチンを導入しました。必要な人のためには勤務時間の調整を行い、リモートワークでも各人が孤立せずに連携して仕事に取り組めるようにしました。

時間の使い方にもクリエイティブな取り組みをしました。たとえば、採用活動を縮小し、オフィスを閉鎖しましたので、それらの業務にかかわっていたオフィスマネージャーと採用チームの担当を、パートナーの成功や潜在顧客を生み出す役割に転換しました。

私たちは、当初の不確実性のなかでビジネスの進むべき方法を見出すためにデータを活用しました。そして、現在もそれを続けています。各マーケットごとのデイリーレポートを作成し、広告主の支出がどのように変化しているかを正確に把握するようにしました。現在は成功していてもパンデミック後には衰退する可能性のあるカテゴリーが持つ脆弱性を探り当てようとしています。ページビューと読者数の大きな変化が起こったことで、収益が増加したコンテンツと、収益が減少したコンテンツがあります。それらすべてから、Web全体での当社の「真の収益パフォーマンス」を算出する新しいメトリックを考案しました。

私たちは自分たちの生産性を検証し、自らについて多くのことを学びました。たとえば、出張旅行はできない状況ですが、それでも世界中の人々とのミーティングを今までより簡単に、頻繁に実施できるようにしました。

また、COVID-19以前は、一部ビデオ参加の人がいるミーティングは困難でしたが、全員がビデオ参加なら上手くいくことにも気づきました。

私たちは、このような時期にビジネスを運営するための全く新しいデータドリブンの手法を見出し、物事の急速な変化に合わせて、私たちも迅速に行動できるようにしました。私たちが測定した、パンデミック前後の生産性の変化の例を以下に示します。

弊社R&Dの生産性に対する在宅勤務の影響

広告レートが下がれば、広告不況のなかにいることが分かる

COVID-19が各業界にもたらした影響を説明する方法は様々ありますが、広告業界に関しては、広告レートの明らかな低下に尽きます。

ブランド広告のレートが劇的に低下する一方で、パフォーマンス型広告のレートはそれほどでもありませんでしたが、やはり全体的な平均レートは低下しました。グローバルのレートおよび個々のマーケットのレートの動向は、広告業界が全体としてまだ不況にあるのかどうか、そこから脱却しつつあるのか、あるいは逆に更に悪化しているのかを示しています。

2020年3月15日には、世界の広告レートは17.5%も下落しましたが、これはタブーラを10年以上経営してきたなかで経験したことのない急激な変化でした。一部の大手銀行は、今後5四半期に渡ってレートはCOVID-19以前を下回り、その後の5四半期で回復基調となると予測しています。

パンデミックの初期段階においては、在宅を強いられた人々の、現状についてできるだけ詳しく知りたいという欲求により、Webトラフィックは20%増加しました。ただ、そのあとWebトラフィックは徐々に減少し、4月には通常に戻りました。

コロナウイルス関連ニュースサイトのトラフィックの増加はすでにほとんど終了しています

現在、視聴者数でみると、世界の注目を集めるパンデミックというよりも、標準的な忙しいニュース週ほどのレベルにまで落ち込んでいます。人々はコロナウイルス関連ニュースに飽き始めています。

上場会社は今後の業績ガイダンスを撤回しました。これから先何が起こるか誰にも予見できず、今の時期に上場企業であるということは、この不確実性を投資家コミュニティと共有していることを意味します。

2020年ガイダンス、各社は提供を拒否

事業を確実に推進するために講じた措置

タブーラで働く社員は全員、世界のどこにいても、パートナーの成功に真正面から取り組んでいます。私たちの目標は、一緒に仕事をさせていただいているすべての顧客に対して、お客様Focusかつ強力なサポートを行うパートナーとなり、この不況から一緒に抜け出すことです。

この目標を迅速かつ効果的に実現するために、次の措置の実施を決断しました。

  • 内部のコスト削減多くの企業と同様に、事業運営に直接インパクトを与えないような採用は凍結し、社員に在宅勤務を命じ、オフィスを閉鎖しました。また、ほぼすべての裁量的支出(裁量的ボーナスなど)を無くし、マーケティング経費の削減も実施しました。
  • パブリッシャーとのパートナーシップの見直し

この困難な時期をパートナーと共に乗り切るために、収益の「保証」を行なっているパブリッシャーには一時的にレベニューシェア(実収益を分配)に切り替えるお願いをしました。

私たちはただ防御にまわっているだけではなく、パートナーの成功に向けて、以下の前向きな取組みにも全力を尽くしています。

  • データを活用して、広告主の現在および将来の事業機会を明らかにしています。私たちは定期的に広告主とデータを共有し、人々が何に興味を持っているかを示し、COVID-19から「生まれた」新しい事業機会を特定しています。 私はCNBCでもこのことを説明しました。

  • クリエイティブショップ

画像、ヘッドライン、動画のサポートを求めている広告主に無料のクリエイティブサービスを提供しています。

  • タブーラトレンド

Trends.taboola.comは、広告の動向を考察したデータの提供を無償にて広告主に提供しています。最新トレンドに遅れを取らないために有効なツールです。

  • ディスカウント

マネージドサービスの広告主には、その企業の社会的責任に関するメッセージを含んだビデオ広告について、ビデオキャンペーン枠を今月末(2020年6月)まで30%オフで販売しました。

これはほんの始まりに過ぎません。私たちは、すべてのパートナーが成功するための新しい手段を模索し続けます。

コミュニティへの還元

こうしたビジネス主導の取り組みに加えて、私たちができる限りの、この業界のコミュニティへの還元にも努めました。

  • COVID-19ニュースフィード

世界のトップモバイル機器メーカーや通信事業者と提携して、世界のプレミアムパブリッシャーからのCOVID-19関連のニュースを集約し、モバイル端末の利用者に信頼できるソースからの情報だけを提供しています。

  • COVID-19ニューストレンドCOVID-19に関連する記事の閲覧傾向を公開しています。これによって、パブリッシャー、広告主、読者は、各国でのCOVID-19関連ニュースのトレンドを把握することができます。
  • エンジニアリングリソースのアウトソーシング

私たちは、イスラエルの保健省と協力したThe Shield(HaMagen)と呼ばれる新しいアプリの制作にエンジニアの一部を従事させています。イスラエルで現在使用されているこの新しいアプリは、コロナウイルス感染が確認された人と接触していた場合、すぐに利用者にその情報を伝えます。

  • パブリッシャーパートナー連合私たちは、コロナウイルスによってビジネスモデルを維持するのが難しくなっているパブリッシャーをサポートするためのDigidayのイニシアチブに参加しています。

私個人のこと

世界中が疲弊に感情を揺さぶられていますが、私は希望の兆しもあると見ています。在宅勤務だけではなく、「家にいる」ことで、家族と充実した時間を過ごすことができる頻度はどのくらい増えたでしょう?

これを考えた時、「これまでできなかったことで、今できることは何か」を自問しました。そうすると、家族のために新しい料理を作る方法を学んだり、妻と毎日コーヒーを飲んで散歩をしたり、息子のOzzyと一緒にレゴセットを作るために休憩を取ったり、まだ生まれたばかりの娘Ellieと毎晩ピアノを少し弾いた後に彼女を風呂に入れて寝かしつけたりと、こうした些細なことへの特別な感謝の気持ちが湧いてきます。

たしかに現在は異常な時期です。苦労することも多いです。ただ、やがて世界が元通りになった時に、私はこの時間をなつかしく思い出すことでしょう。

今後の展望

現在は異常で、一つの角を曲がる度にまた新しいハードルに突き当たる、予期しないことが連続する毎日です。しかし、私は楽観的で、チームも楽観的で、まだまだできることがあると思っています。

生き残るための対策を講じるだけではなく、私たちが、これまでよりも力強いパートナーとなって明日を迎えられるかどうかは、私たち自身にかかっています。

2019年の振り返りをしたときに、Win-Winのアプローチと文化について話しましたが、それが私たちの大きな差異化要因であると確信しています。私たちのパートナーが成長することによってのみ、私たちは成長することができます。これから先も、私たちの組織には「パートナーと共に」という文化が刷り込まれているのです。そして、社員とその家族、パートナー、およびクライアントのサポートに取り組みながら、私たちはこの不況からの脱却を目指します。ジャーナリズムをサポートし、Google、FacebookやAmazonに替わる優れた広告手段になるというミッションへの準備を整え、これまで以上に強力な態勢で立ち向かえると信じています。

みなさまのご健勝を祈念しています。みなさまとご家族の健康が何よりも大切です。この状況はやがて終わりが来るでしょう。

今日あなたのコンテンツキャンペーンを作成してください!